パートナー企業との連携を強化。大企業を巻き込み両社にとって意義のある事業開発をリード。

Client
株式会社プラゴ
Category
EV関連事業
Speakers
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    大川 直樹

    株式会社プラゴ/代表取締役

Interviewers
  • 佐々木駿

    株式会社manage4マーケティング・ディレクター

株式会社プラゴは、電気自動車(EV)がワクワクするモビリティとして浸透するよう、充電体験のデザインに立脚した、EV充電ステーションの拡充をはじめとした、EV充電事業に取り組んでいます。 社会インフラに関わる同事業では、多くのパートナー企業の協力が必要不可欠。プラゴでもすでに複数のパートナー企業との連携が取られています。しかしパートナー企業が増えていくにあたり、プラゴ社内に限らず、柔軟かつ手厚い対応が必要になってきたといいます。 弊社のデジタルネイティブ事業部事業部長/DXコンサルタントの佐々木駿が、同社が中長期的に取り組んでいるプロジェクトのPMOとして事業構想やプロジェクト推進を担当しています。

パートナー企業との連携強化が必須だった

大川
佐々木駿
佐々木駿

今回は、貴社が取り組まれている大規模プロジェクトに関するサポートをご依頼いただきました。あらためて、事業内容についてお伺いします。

大川 直樹
大川 直樹

この事業では、今後の社会において新たなインフラになるであろうEVの充電環境を作り上げることを目的としています。インフラに関わる事業となると、弊社が1社単独でできることには限りがあります。

そのため、さまざまなパートナー企業との共創が必要不可欠。たとえば、この領域におけるソリューションを持っている大手通信会社や、充電ステーションを導入する商業施設など、複数の企業と連携をしながら社会実装を進めています。

佐々木駿
佐々木駿

EVの領域において、世界から後れをとっている日本社会が抱える課題の解決につながる事業ですね。その事業に取り組むにあたり、どういった課題を抱えていたのでしょうか?

大川 直樹
大川 直樹

この事業の鍵は、パートナー企業の存在です。弊社では元来、パートナー企業とアライアンスを進めていくにあたり、たとえばカタログを見せて「この商品はいかがですか?」ということはせず、その企業が抱える課題や希望を理解した上で、それに対するソリューションを提示する。そして互いにとって意義のあるプロジェクトであることを伝えて協力関係を結ぶ、という手法をとっています。

特に佐々木さんにサポートいただいているプロジェクトは10年単位の長期的なもの。それだけの期間を一緒に走るためには、弊社にとっても、パートナー企業にとっても、大きな意義があるものでなければいけません。そしてその意義を正しく伝え、アライアンスを構築する企画力や伝える力が必要でした。

佐々木
佐々木駿
佐々木駿

大規模なプロジェクトだからこそ、パートナー企業との関係性をいつも以上に深める必要があったんですね。数ある選択肢の中で弊社にご依頼をいただいたのは、どういった理由からでしょうか?

大川 直樹
大川 直樹

社内だけでも賄えるだけのリソースは合ったのですが、しかしパートナー企業の規模が大きくなったり、数が増えていったりする中で、社内リソースに限らず、同じくらいの熱量でサポートいただける人がいたらと思うようにもなって。そこで、佐々木さんに「助けてくれ」とお願いしました(笑)。

もちろん、ただの1つのリソースとしての依頼をするつもりはありませんでした。佐々木さんの視点から生み出される企画力や、アライアンスを進めていくための推進力……。そういった点に期待しての依頼です。

佐々木駿
佐々木駿

この話をいただいた当初から、事業が持つ社会的な意義は強く感じていました。一方で、この業界に対する解像度が当時まだまだ低かったこともあり、自分がどういったバリューを発揮できるかについては、正直不安なところがあったんです。

ですがお話を伺っていくと、自治体や商業施設、そして利用者であるお客様と、異なる立場のステークホルダーがいるなかで、プラゴが持っているアセットや、パートナー企業が持っている様々なアセットを活かした企画だったり事業構想、事業開発を進めていくことであれば、自分の領分だなとも思えるようになりました。

これまで、事業開発やDX戦略などを広告代理店で経験してきた身としては、間に入ってうまくプロジェクトを回せるんじゃないか、という自分に対する淡い期待は持つことができていたので(笑)。まずはそういった価値を、提供しようと考えていました。

パートナーと同じ目的地に向かうための下準備をしてくれる

佐々木
佐々木駿
佐々木駿

私は今回、とある地域を舞台にした、大手通信会社との協業プロジェクトの支援を担当していますが、本プロジェクト発足の経緯をお伺いします。

大川 直樹
大川 直樹

まずこの通信会社様が、モビリティ領域のサービスや、人流解析のソリューションを持っていたことが1つ。かつモビリティの電動化すなわちGXを推進するというもの、それぞれの文脈で、プラゴの事業に興味を持ってくれました。 そして、プラゴがもともと中長期的な充電インフラ整備のビジョンを描き、実装していくために包括連携協定を結んでいた自治体で、プロジェクトを立ち上げることになりました。

佐々木駿
佐々木駿

社会インフラに関わるプロジェクトに、大手通信会社の協力が得られるというのは、非常に大きいですね。

大川 直樹
大川 直樹

間違いなく追い風になりましたね。

このプロジェクトにおいて、どのような充電サービスを協力して作り上げていくのか、それに付随する人流分析をどのようにしていくのか、といった事業構想を共同で進めていくことになり、そこで佐々木さんの力が必要になったんです。

佐々木駿
佐々木駿

僕の役割は、プラゴとパートナーである通信会社さんの間で漂っている、まだ形になっていない構想を、具体的な形に落とし込み見える状態にすること。そして、双方にとって意義のあるものとして合意まで持っていき、プロジェクトを円滑に進めることです。

そのために、パートナー企業目線でのこのプロジェクトの意義付けや、それをプラゴと共同で行うことの理由付け、そしてプラゴが目指している社会の姿がどのように結びついているのか、というところまで整理して、伝え続けられるように現在も動いています。

大川
大川 直樹
大川 直樹

パートナー企業との間に立っている存在としての目線から、その役割を担っていただいています。

プロジェクトとしての、具体的なロードマップの作成や円滑な進行も、佐々木さんが担当してくれています。プロジェクトの大枠の部分から足元の内容まで、資料にまとめていただいて。それをもとにディスカッションを重ねています。

佐々木駿
佐々木駿

重要なポジションを任せていただきありがとうございます。現在も進行中のプロジェクトですが、ここまでで印象的だったことはありますか?

大川 直樹
大川 直樹

プロジェクトの特性上ステークホルダーが多いことについては、わかっていたこととはいえ大変ですね。

長期的なプロジェクトだからこその時間軸の折り合いだったり、ビジネスモデル設計の観点からの思惑だったり。それぞれ違う立場のステークホルダーに、同じ方向を見てもらうという点が難しいなと感じています。

佐々木駿
佐々木駿

おっしゃる通りですね。

各ステークホルダーに対して、短期間でプロジェクトの説明を行い、合意を得て具体的な動きに参加いただくというのが簡単ではないなと実感しています。

いいところまで話が進んだタイミングで、別の会社が同じ領域に仕掛けてきてしまった、なんてこともありました。関係者が増えるほど、調整するべきことや考えるべきことが比例して増加します。

これまで私が経験してきたプロジェクトよりも、そこの難易度が高いなと日々感じています。

大川 直樹
大川 直樹

お互い苦労していますね(笑)。

またこのプロジェクトのもう1つの特色としては、パートナー企業の経営層に近い方々と直接やり取りをすることが多い点もあります。

プロジェクトを通して目指すものが、企業の1チームで対応できるものではないからこそですね。

佐々木駿
佐々木駿

私としてはそこに対して、やはりパートナー企業みなさまの熱量を感じています。このプロジェクトをなぜやるべきなのか、そしてパートナー企業にとってどういった意味があるのかというところを、経営層に近い方に直接伝えることができていますね。

会社全体をどれだけ巻き込んでもらえるかが、このプロジェクトを円滑に進めるためには重要なポイントです。現場から上申していこうとすると、時間もかかりますし、会社全体に話を通すことも難しくなります。

その点、今回のプロジェクトはトップダウンと言うと言葉が短絡的かもしれませんが、円滑な進行につながっているんじゃないかなと。

無形の価値をわかりやすい状態でアウトプット

大川
佐々木駿
佐々木駿

本プロジェクトにおける弊社のサポートについて、ここまでのご感想をお伺いします。

大川 直樹
大川 直樹

具体的なアイデアだったり、企画だったり、我々が想定できていなかった部分をフォローいただき、それを具体的な資料にまで落とし込み、各ステークホルダーに説明する。さらに、そこから得られた意見をもとにブラッシュアップしていく、というPDCAサイクルを回し続けながらのプロジェクトになっています。

そこでのスピード感や所々で生まれるアイデアの幅なんかは、本当に頼りになるなと感じています。

佐々木駿
佐々木駿

ありがとうございます。足の長いプロジェクトだからこそ、ステークホルダーとの距離感をどのように詰めていくのかであったり、プロジェクトのスピードを上げていくことだったり、まだまだ伸び代があると思っています。

私自身も、潰していかないといけない不安要素なども見えているので、今後も精進していかないとなと。

大川 直樹
大川 直樹

今回のプロジェクトは、常に無形のアウトプットが必要になるからこその難しさもありますよね。

ですが、昨今そういったニーズは増えているとも感じています。自社の中だけでは生み出すことができない無形の価値を生み出すためのパートナーとして、manage4さんはぴったりの存在だと思います。

あと佐々木さんの出身がそうだからだと思うんですが、すごく代理店っぽさがあるなと(笑)。コミュニケーションが素晴らしくて、私も同じ業界出身ですが、その目線から見てもお客様とのコミュニケーションを完全にお任せできるくらいの安心感があります。

佐々木駿
佐々木駿

代理店出身の力が発揮できてよかったです(笑)。

まだまだプロジェクトの途中ではありますが、あらためてプラゴさんが今後目指していく社会の理想像を教えてください。

大川 直樹
大川 直樹

我々は、ワクワクするモビリティ社会を目指して、EVユーザーにとっての充電体験を磨き上げることで、日本国内におけるEVの充電環境を整備することにチャレンジしています。

これは1つのパートナー、1つのプロジェクトだけでは実現できないものです。今回のプロジェクトは、社会を変えるための第一歩。今現在、一緒に取り組んでいるパートナーはもちろん、今後もさまざまなパートナーと、新しい価値を生み出していきたいと思います。

そのために、引き続き佐々木さんのお力をお貸しいただきながら、一緒に頑張っていきたいなと思います。

プラゴ

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