月間の売り上げが2倍に。タイトなスケジュールでも結果が出るまで伴走する
- Client
- SHE株式会社
- Category
- オンラインスクール
- Speakers
川手尚子 氏
SHE株式会社 SHEmoney事業部 ブランドマネージャー
五島淳 氏
SHE株式会社 取締役CMO/ COO
- Interviewers
佐々木駿
株式会社manage4マーケティング・ディレクター
南坊泰司
株式会社manage4代表取締役 マーケティング・ディレクター
SHE株式会社は、家計管理から資産運用といった、幅広いお金に関する知識の習得や実践サポートを行う女性向けマネースクール『SHEmoney』(Webサイト:https://money.shelikes.jp/landing_pages/money_loading/)を、2021年8月に立ち上げました。 『SHEmoney』は、SHEの主要事業である女性向けキャリアスクール『SHElikes』の運営で培ったノウハウやブランド力を活かし、多くのユーザーのサポートを行なってきました。しかし、この1年ほどで日本の金融市場が大きく変化したこともあり、ユーザーの声や数字の面でもサービスの伸び悩みが見て取れるように。 弊社の代表取締役/マーケティング・ディレクターの南坊泰司とデジタルネイティブ事業部事業部長/DXコンサルタントの佐々木駿は、同サービスの事業戦略・リブランディング検討プロジェクトを支援しました。
月間の売り上げが2倍に。タイトなスケジュールでも結果が出るまで伴走する
第三者目線からの忖度ない支援を依頼
あらためて、本プロジェクトを弊社へご依頼いただくまでの経緯をお伺いします。
SHEmoneyを立ち上げた2021年と現在とで、日本の金融市場や社会そのものに大きな変化が生まれたため、サービスのリニューアルプロジェクトが発足しました。
ここ1年ほどで、新NISAが始まったり円安物価高が急速に進んだりしたことで、SHEmoneyが提供しているサービス内容と、ユーザーが求めているものとの間にギャップが生まれていました。
このままではリアルな金融市場の変化に追いついていけない、という危機感を持つようになり、今現在の社会において、ユーザーが求めているサービスについて生の声を聞き、方向性を見直すことを決めました。
しかし、社内だけで進めようとすると、どうしても都合よく捉えてしまう場面が出るだろうなと。そうならないためにも、客観的な目線を持つ社外の人からばっさりメスを入れてもらおうということで、外部パートナーへ依頼することにしました。
事業自体が伸び悩んでいる以上、表層的な改変には意味がないだろうと。とはいえ事業構造だけを大きく変えたとしても、それをユーザーに届けることができなければ効果にはつながらない、という状況だったので、事業とブランドの両方の構造転換をしたうえで、それをユーザーに正しく届けるところまでサポートしてもらえるパートナーが必要でした。
以前南坊さんにSHEから別の依頼をしたご縁があり、今回もmanage4さんへ依頼しました。
南坊さんが、SHElikesのCM制作を担当されたんですよね。
今回のプロジェクトでは、我々にどういったことをご期待いただいていましたか?
LPやクリエイティブという外側の要素だけではなく、サービスの内側の部分まで見ていただきたいなと。市場調査を実施し、その上でサービスの改善点や訴求方法についてのアドバイスまでしていただく、一気通貫した包括的なサポートを期待していました。
あとは、伴走型のサポートであることも期待していた点です。
私が弊社のマーケティング責任者ではありますが、今回のプロジェクトでは事業責任者の川手さんに先頭に立ってほしいという思いがありました。
そのため、ただ外部からアドバイスをしてくれるだけではなく、知見も実績もありながら、それでいて川手さんをはじめとした弊社メンバーに寄り添って伴走してくれる、というサービス内容がこちらの希望と合致していました。
プロジェクトが進むごとに変わっていく川手さんの姿を見れた時は、嬉しさを感じましたね(笑)。
今回は事業全体の相談をいただいたので、そもそも今後のSHEmoneyはどういったサービスであるべきなのかという、全体まで含めて考えるべきだなと思いました。
たくさんの競合サービスがある中で、このサービスがどういった立ち位置にいるべきかというところが、1つ重要なポイントでした。
それを知るためには、ユーザー目線でサービスを読み解くことが必要。繰り返しになりますが、プロジェクトを通して第三者目線を持ち続けるようにしました。
どうしても一度リリースしてしまうと、なかなかサービスを変えにくい。会社としては自信を持ってリリースしたサービスですし、大きな変更を加えると既存ユーザーにも影響が出ます。現場の人間としてはそのことが頭によぎってしまい、思考がストップしてしまいました。
だからこそ固定概念がないお二人に引っ張っていただければ、こちらも腹をくくれるだろうなと。おかげで、ユーザーに違和感を与えずにサービスをアップデートするにはどうするべきかということを優先できて、雑念を振り切れました。
キックオフミーティングでは、ざっくばらんにお話をするところからのスタートでした。そして、SHEmoneyの現状についてのインプットや、希望のヒアリングをさせてもらって。
その時点で、お互いにプロジェクトを成功させるための仮説を持っていました。そのおかげもあり、ミーティングでは「こちらもそう思ってました」とか「その視点はありませんでした」といったように双方の考えの擦り合わせもスムーズで。
以降は、1つの課題に対してそれぞれ議論を進めて潰して、というようにプロジェクトも順調に進みましたね。
時間が許す限り、最後までやり抜いてくれた
今回のプロジェクトでは仮説のすり合わせをした後に、アンケートの実施。その上で具体的な戦略提案という流れになりましたが、プロジェクトで印象的だったことはありますか?
とにかく全てにおいて出てくるアウトプットの質が高くて。そして何より、丁寧にこちらの意図を汲み取りながらのコミュニケーションが印象的でした。
常に納得できるアウトプットや提案をいただけたのは、丁寧なコミュニケーションを最初からとっていただいたおかげなのかなと。
キックオフの時に、既存ユーザーの声とか調子がいいバナー広告はどれ?とか、かなり細かいところまで根掘り葉掘りお伺いしましたからね(笑)。
おかげでこちらも色々と整理ができましたので、助かりました!
あと実は、アンケートの実施ではmanage4さんだったからこそなんとかなったことがあります。
アンケートの項目策定の際にどのクリエイティブを選択するのかという点について、社内で議論が難航したんです。クリエイティブには正解がないので、意見が割れるとそこから話を進めるのが難しくて。せっかくアンケートをとるならとがんじがらめになって結局入稿期限を過ぎてしまいました。
それでも南坊さんが調査会社さんとスケジュールの調整をしてくれて。そのおかげで、こちらも妥協せずにやり切ることができました。クライアントであるこちらのことを考え抜いてくれたからこそなのかなと。
こういったプロフェッショナル型のコンサルだと、知見や技術はあるけど最後までややこしいことにお付き合いしてくれる粘り強さは意外とないケースもあって。
その点manage4さんはさすがでしたね。
泥臭さは大切にしてますね(笑)。社名の「manage」には「なんとかする」という意味合いを込めているので。
今回のプロジェクトで、その信念を身をもって体感しました。
たった2ヶ月しか期間がないかなり無茶なプロジェクトでしたが、最後までお付き合いいただいて感謝しています。
通常であれば4ヶ月ほどかけて行う内容でしたが、なんとかやり切れましたね。
スケジュール的には、ハードなプロジェクトになりましたね。でもこれは我々側だけの話ではなくて、SHEさんの力もあったからこそスケジュール通りに完走できたと思っています。
常に最速で物事を判断してくれましたし、短い時間でも密度の濃い議論ができたというのは、SHEさんの組織力があったからですね。
スタートアップならではの進め方ができたのが大きかったですね。
大企業ではできないスピード感でお互いがやるべきことをやりきったという感じで、こういった進め方ができるクライアントさんもなかなかいませんから(笑)。
おかげでアンケートを通して貴重な情報が手に入りました。
リニューアル以前のSHEmoneyはSHElikesと同様、講座を受け放題でお金について体系的に学ぶことができる点を売りにしていました。しかしアンケートの結果、目的別に必要な知識を学びたい、という意見が多くて。
以降はコースの提供形態を「受け放題の講座の中から自分で好きなものを選んで受講する」スタイルから、「最初に受講コースの計画を講師と立ててから進める」というフローに変更しました。
また初期費用の高さから、入会に足踏みしている人が多いことも発覚。学びたいと思った時に学べることが最重要という判断になり、入会金を撤廃し料金形態を見直しました。
SHElikesでは、受け放題が強力な訴求になっていたこともあり、SHEmoneyもそれを踏襲していました。根本的にこのニーズが違うことを立証できたことが、アンケートをとった一番の成果ですね。
アップデートしたSHEmoneyを、正しくユーザーに届けることができた
あらためて、今回のプロジェクトがSHEmoneyに対して提供できた結果を伺います。
最終的なアウトプットとしては、アンケート調査の結果をもとにした事業戦略と、ユーザーに対するコミュニケーション戦略。事業構造の再構築とそれをユーザーに伝えるために必要なものをまとめていただきました。
おかげさまで2023年11月のサービスリニューアル前後で、月単位の売り上げが約2倍にまで増加しました。
ブランディングの観点から、キービジュアルやキーメッセージを大きく変えました。いただいたアウトプットを事業戦略のコアに据えて、それを弊社のクリエイターが表現に落とし込む。ユーザーに届く表現に着地できたのが、この結果に繋がったんだと思います。
最初から最後まで、第三者でいることを貫いていただいたからこそ、ここまでの結果が出せました。
一度リリースしたサービスには自信を持っているので、社内の人間だけだとどうしても調査結果を色眼鏡で見てしまい、本質的な課題を見落としがちです。やっぱり今あるサービスを否定したくはないので(笑)。
そこに対して、フラットな目線から鋭いアドバイスをいただいたおかげで、最適なアップデートができました。
第三者の力を使うにあたって、おそらく一番良い活用方法をしていただいたと思います。
抱えている課題に対して、我々がある程度どういった観点からでも力になれるという中で、マーケティングやブランディングと領域を限定することなく、そして何一つ隠さず相談いただいて。
そして課題に対するアドバイスに難色を示すことなく、柔軟に受け入れ続けていただいたからこその結果。本当に我々をうまく使っていただけたと思います。
どこまで入らせてもらえるか、というのもクライアントによってまちまちなんですよ。
今回のように第三者目線を持ちながらも中まで入り込んでサポートすることもありますが、場合によっては「アドバイスだけください」という依頼もあります。
我々としては、極力最初から最後まで伴走することを大切にしているので、SHEさんのご要望との相性はぴったりでした。
クライアント側の心に寄り添って伴走しながら、プロとしての意見は忖度なくいってくれるところ、そして最後まで丁寧に、見離さずにギリギリまで要望に応えてくれる顧客第一という信念が伝わってきました。
2ヶ月の短いプロジェクトでぎゅっとやったアウトプットが、そのままスピーディに実行されて成果に繋がった。この流れに携われたのが我々としても本望です。
おかげで、今後もこういったプロジェクトをどんどん増やしていきたいと思うようになりました。すごくいいケースに携われて感謝しています!
とにかく最終的に数字が上がって何よりでした。
新規事業を成長させるためには事業責任者が中核になりますし、ある種全てを担っているとも思います。その立場である川手さんに伴走していく中で、今後のサービスの武器になるものを適切にお渡しできました。
新規事業に携わることの楽しさを感じられるプロジェクトになりました。
手前味噌ですが、今回のプロジェクトのおかげで、SHEmoneyというサービスはより素晴らしいものになりました。
しかし今、新NISAがひと段落し、また金融市場が変わってきていています。そこで、現在は対個人へのサービス提供に限定されていますが、今後はより多くの人へ価値を届けられるように企業とコラボしたtoBのサービスも検討しています。
今後はサービスをより拡大、そしてより磨き上げて、社会のお金への価値観をアップデートするというところに挑戦していきたいなと。もちろんその時はmanage4さんの力を、またお貸しいただきます!
お問合せはこちら
お仕事の依頼、マーケティングについて教えてほしい、こんなことできんの?、TVCMってどうやったらいい?、採用に困ってるんだけど、ブランディングってなに、どこに引越しせばいい?、人生相談したいなど....お問い合わせはこちらから
- 株式会社manage4
- 連絡先:
info@manage4.com - 住所:
153-0042 東京都目黒区青葉台 3丁目18番3号 THE WORKS - 業務領域:
マーケティング戦略・戦術策定・事業開発コンサルティング・プロモーション制作